成 形 法 | ふ っ 素 樹 脂 の 種 類 | |||||||||||
PTFE | 溶融流動性ふっ素樹脂 | |||||||||||
MP(注) | FP(注) | D(注) | PFA | FEP | ETFE | PCTFE | ECTFE | PVDF | TFE/PDD | PVF | ||
圧縮成形法 | 粉 末 | ◎ | ||||||||||
熱流動 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
液圧(アイソスタティック)成形法 | ◎ | |||||||||||
ラム押出成形法 | ◎ | |||||||||||
ペースト押出成形法 | ◎ | |||||||||||
カレンダリング(圧延)成形法 | ◎ | |||||||||||
含浸コーティング法 | ◎ | |||||||||||
押出成形法 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||
射出成形法 | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ||||||
トランスファ成形法 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||
回転成形法 | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
ブロー成形法 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
(注) MP:モールディングパウダー FP:ファインパウダー D:ディスバージョン
◎:よく使用される ◯:使用される
一般には、管、棒、板などの加工素材の製作に適用します。
PTFE粉末を金型に充塡し、プレスで押し固めて予備成形します。
予備成形した製品を炉内で焼成、冷却して取り出します。
槽、ビーカー、広口瓶などの容器及び大口径パイプの成形品に適します。
PTFEを成形する金型の一面をゴム膜などのフレキシブルな膜で構成します。
金型に粉末を充塡し、膜を介して液圧を利用して圧縮成形します。
膜は、内側又は外側にセットする二種があります。
PTFE粉末を金型キャビティ内へ充塡し、ラム棒で圧縮しながら押し出します。
この動作を繰り返して行い、押し出された製品は、焼成ゾーンで焼成され、次の冷却ゾーンで冷却されて製品になります。
PTFE粉末に粒子間潤滑と繊維化を助ける助剤を均一に混合し、軽く圧縮して予備成形物を製作します。
予備成形物を押出シリンダに装塡して押し出します。
押し出した製品は、乾燥ゾーンで助剤を乾燥させて除き、焼成ゾーンで焼成、冷却ゾーンで冷却されて成形品になります。
基本的には、ペースト押出成形法と同様の方法で押し出した後、カレンダロールで圧延した後、助剤を乾燥して除去します。
未焼成テープを成形する手法に用います。
・ガラスクロス コーティング
ガラスクロスを連続して PTFEディスパージョンの中に通し、含浸及びコーティングした後、加熱炉を通して乾燥、焼成をします。
・含浸
PTFE製繊維、炭素繊維などの編組パッキンへの含浸は、ディスパージョンを含浸した後、乾燥します。(焼成しないのが普通)
押出機内で溶融可塑化し、チューブ形成金型を通してサイジングダイに押し出します。
押し出された樹脂は、サイジングダイの外側からの吸引(減圧)によって、外方向に吸引されて真円状のチューブになり、水槽で冷却されてチューブ製品になります。
ホッパーに原料を投入。射出成形機のスクリューを回転させて、溶融した樹脂は射出機の前部に溜まります。
同時にバックプレッシャーによりスクリューが後退して、金型への供給量に達するとスクリューは止まり、油圧又はモータで前進して金型に樹脂を射出注入します。
金型の冷却後、成形品を離型して取り出します。
原料をポットで可塑化して金型に注入、冷却して成形品を取り出します。
一般的に可塑化は加熱炉で行いますが、加熱時間短縮のためにスクリュー混練で行う場合もあります。
冷却は空冷が望ましいのですが、成形時間短縮のため金型温度が200℃程度まで冷却した時点で水冷します。
大型容器、ボトルなどの成形に適しています。
金型内に原料粉末を投入して加熱炉に入れます。
金型は回転させながら、加熱して原料を溶融させ、金型の内面に均一な樹脂層を形成させます。
樹脂層の形成後、金型を冷却して成形品を取り出します。
押出機で溶融樹脂の円筒状を押し出します。
チューブ状のパリソンを開いた金型の間に垂らします。
金型を閉じてパリソンを挟み、パリソンの一端から圧縮空気を送り込みブロー成形して、冷却、固化します。